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ヨーロッパ退屈日記

3,000円

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わたくしは「正装」をすすめたい。「新しく背広を作る人」も、三着目、乃至四着目にはタクシードを作ることをすすめたい。タクシードなんて一生に何度しか着ないものを、といってはいけない。これを悪びれず、どんどん着るのである。夜、遊ぶ時やちょっと改った席などで、どんどん着てしまう。これを、わたしは病める若ものたちに、すすめたいと思うのです。正統なものを中心に据える。当然のことではありませんか。赤いシャツや、ラッパズボンに服装の中心を占領させておいてはいけないのだよ。「お洒落」という、いささかインチキ臭い言葉よりも、身嗜みということを大切にしようではないか、「これ見よがし」なんていうことを、諸君がいくらやってみても大したことはないんだ。上には上があるのです。(本文から) 伊丹十三おじさんはそうおっしゃっております。 当たり前ですが、車のジャガーは「ジャギュア」と発音しましょうね。スパゲッティはパルミジャーノチーズを大さじ3杯くらいぶっかけて、フォークの先端を皿に押しつけるように静かに回転させ口へ運ぶこと。音なんてたてたらもう目も当てられませんよ。 こちらは文藝春秋の新装版。ポケット文春版ほどではないですが、単行本もレアです。 |著者|伊丹十三 |発行| 文藝春秋 |出版年|昭和49年第3刷 |サイズ|191mm×133mm |状態|全体に細かなシミ、ヨゴレ、キズなど、経年相応の劣化があります。大きなダメージはありません。

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