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3月6日
回顧してみて、苦闘の三日間だった。しかし、悔いはない。本郷の歴代教授のガクのかかる法学部教室で、全国の秀才連と競う感慨は、やはり一種独特のものがある。しかし、べつにアガるということはなかった。平然とえんぴつを走らせている敵を見た。いちように型にはまった監督官の、いちように高い鼻をを見た。アクビもかみ殺した。すべてが、平凡よりちょっと色彩があった。
3月28日
〈トウダイザンネン〉の電報、きのう来る。
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こうして長い一年が始まる。たがこれは、浪人日記ではなく、青春日記である。ここまで克明に、よくぞ書き残してくれた。
|著者|塚本康彦
|発行|光文社
|発行年|昭和38年12版
|サイズ|約173×107mm
|状態|全体に細かなヨゴレ、スレ、キズなどのダメージが散見します。