


これはアーウィン・ショーの“Evening in Byzantium ”の全訳です。八百枚を越える長篇で、もっともショーらしい世界を扱っている作品であり、いろいろな意味で彼の作家活動のマイルストーンの一つと呼んでいいと思われます。(略)男たちの男ゆえの淋しさと誇りをショーは無限の共感をこめて書きつづったのです。(略)この「ビザンチウムの夜」はそうした意味でのショーのお家芸の集大成のような感じでもあり、また、彼がこよなく愛し、切っても切れぬ縁で結ばれてきた映画演劇界を題材にしている点で、まことに水に放たれた魚のようにのびのびと筆をとっております。(訳者あとがきより)
|著者|アーウィン・ショー、小泉喜代子(訳)
|出版|早川書房
|出版年|昭和59年
|サイズ|152mm×108mm
|状態|表紙細かなスレ・ヨゴレ、上部に小さなヤブレ、背表紙と小口に日焼けがありますが、本文の状態は概ね良好です。