













外国を見てきた眼で、外国を見るようなつもりで、もう一度日本を見おろして見ろーーーというのが文春の注文である。ほんとは東海道五十三次を弥次喜多気分で歩いてみたいところだ。とするとまず品川宿あたりからスタートすべきだが、今の品川は東京の玄関どころか、茶の間くらいになっている。そこで大きく出て日本の玄関横浜をふり出しに、日本中の面白そうなところはどこへでも行って見るととにした。(本文より)
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「“夜這い”の村長」「“毒消しやいらんかね”の現実」「医者と見分けられぬ患者」「ロケ地のお寺のアルバイト」と、目に留まる副題が続く。ジャーナリスト大宅壮一が現地で見聞きした戦後日本の裏側。なかなかです。
|作者|大宅壮一
|発行|文藝春秋新社
|出版年|昭和32年
|サイズ|約192×133mm
|状態|小口の日焼け、全体に細かなシミがあります。ダストカバーのダメージが大きいのでパラフィンをかけてお届けします。