高崎の産業経済のなりたちを知るために私はさきに『高崎産業経済史』を出版し、さらに高崎市史を編さんしているうちに、ここにも女性の位置がいろいろと問題として残されていることを知った。ことに一様に花柳界と称されるたたずまいの中には、この高崎産業経済史や高崎市史にあげることのできない秘密の世界があって、掘れば掘るほどこうした女性の活動が不思議の夢の世界でもあり、また悲しい哀史でもあることがわかった。(本書「花柳史の発行について」より)
決して多くはない文献からよくぞここまでまとめてくださったという印象。現在の高崎市柳川町界隈を知っているとよりリアルに楽しめる。書店には出回らない非売品として発行された。
|著者|根岸省三
|出版|吾妻書館
|出版年|昭和42年
|サイズ|215mm×157mm
|状態|函なし。蔵書印あり。背表紙に日焼け、小口にヨゴレ、全体に細かなスレ・キズなど経年による劣化がありますが、状態は概ね良好です。