









思い出の一冊です。
新しくなる前の高崎市立図書館でたまたま手に取ったこの本から川本三郎さんの作品を追いかけるようになりました。「こういった文章を書けるようになりたい」と思わせる魅力があったのです。
「杉並区の高井戸に住んでいる」と始まる冒頭で心は鷲掴み。僕が暮らした東京もほぼ高井戸でした。だからここに書かれた街の雰囲気が懐かしく、伝わってきました。
心地よい停滞と移動を感じられる名エッセイ。
|著者|川本三郎
|発行|潮出版社
|出版年|2005年
|サイズ|約180×130mm
|状態|ダストカバーに細かなヨゴレ、シワがあります。小口に小さなシミ。