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山に育つ子

1,200円

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群馬の財産「みやま文庫」。なかでも特に好きな一冊です。群馬の山あいの暮らしぶりを書いています。写真が多くてうれしいです。 父の実家が嬬恋村なので、こういった生活をしていたのかなあと想像します。 県内の小学生が書いた作文をご紹介します。 「炭しょい」 ぼくはグローブを買いたくて、 いっしょうけんめい炭をしょった。 しも柱のたった冷たい道で、 何度もころがった。冷たかった。 二俵の炭は重たかった。 こんなに苦しいなら、 グローブなんかいいとも思った。 今しょっているこの炭はどこへ行くのだろう。 ふとそんなことを考えた。 この炭はぼくの背中からおろされる。 庭につまれて、炭屋に買われて、 鬼石を通り、新町を通って、高崎へ行くのかも知れない。 そして、お店の前につまれるだろう。 店から買われた炭は、 やきいもをやく炭になるのかな。 かじ屋のおじさんも使うだろう。 雪合戦で、 赤くかがれた友だちの手を、 あたためたりもするだろう。 ぼくがグローブを買うために、 しょう炭が、 こんなに人の役にたつなんて、 ゆかいだなあ。 なんだかえらくなったような気がする。 炭もかるくなった。 働くってすばらしいなあ。 |発行|みやま文庫 |出版年|昭和37年 |サイズ|約181mm×127mm |状態|全体に細かなヨゴレ、小口にシミ、日焼けなどが見られますが、大きなダメージはありません。

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