わたしの名はジョーナ。いまプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島にいる。"パパ" モンザーノの専制政治に支配されるこの島で、『世界が終末をむかえた日』の著者となるべきわたしは、禁断のボコノン教徒となったのだ。 "目がまわる、目がまわる" 世の中は複雑すぎる。愛するサン・ロレンゾ一の美女モナが、世界中のありとあらゆる水を氷に変えてしまう〈アイス・ナイン〉が、柔和な黒人教祖ボコノンが、カリプソを口ずさむわたしのまわりをめぐりはじめる――独自のシニカルなユーモアにみちた文章で定評のある著者が、奇妙な登場人物たちを操り、不思議な世界の終末を描いた長篇。(出版社紹介文より)
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和田誠による装幀の印象が強い本作。というか、ヴォネガット。この伊藤直樹による装幀版は稀少。
|作者|カート・ヴォネガット・ジュニア(作)伊藤典夫(訳)
|発行|早川書房
|出版年|昭和43年初版
|サイズ|約182×130mm
|状態|ダストカバーに折れ跡、スレ、フチに細かな破れ、本体には小口とページにシミ、日焼けがあります。