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わが家の夕めし

2,800円

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食卓がこんなにも秘め事だなんて。そうじゃないとここまで夢中になって見てしまうことの説明がつかない。YouTubeのなんちゃらルーティーンには無い滋味が、一枚の写真にはある。 「朝食がトーストにコーヒー、昼食がカレーライスにサラダというイメージにたいし、夕めしには、人類の食生活史をぶちまけたような混沌が現れでてきます」とは、『わが家の夕めし』を連載していたアサヒグラフ編集長のことば。 考えもしなかったが、樹木希林の「夕めし」エピソードを読むと、「夕めし」は幸せのかたちであり、その人なのかもしれない。 「夫婦そろっての夕食は、月に二度あるかないか。今夜も夫(手前に膳の用意がしてある)はまだ帰らない。そこで私は、ひとりの夕食をつくる。…夜中に帰ってきて必ず「めし」という夫には、炊きたての白米と温かいミソ汁、三品くらいのおかずはすぐ作って出す。うまそうに食べてから胃腸薬を飲む夫を鼻で笑いながら給仕をして、これが私の二度目の夕食だ」 |編者|アサヒグラフ |出版|朝日新聞社 |出版年|昭和61年 |サイズ|148mm×105mm |状態|背表紙下部にダメージがあります。後半ページ下部に水シミ跡があります。全体に細かなキズ・ヨゴレ・スレなど、経年による劣化があります。通読が困難になるような大きなダメージはありません。

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