








私は今、人里を離れた山岳の大自然の中で、この世から忘れられた雲の上の子ども達と共に、牛や緬羊を追いまわして暮している。やがては、彼等だけの地上天国ーーー即ち酪農村の建設ーーーをめざして、未開の国土と四つに組んで雨や嵐と戦っている。
苦しくとも生き甲斐のある生活、その私の生活を忠実に記した山男の山の日記がこの“雲の上の子どもたち”である。
(序文より)
・
畑の土壌改良材として使われる「内城菌」の発見者、内城本美。
かつて彼が子どもたちと送った山の上での日々。日記のかたちで活動記録が仔細に綴られています。
|著者|内城本美
|発行|知性社
|出版年|昭和34年
|サイズ|約194×134mm、170ページ、ハードカバー
|状態|ダストカバーところどころに破れ。細かなスレ、汚れ。天地小口にうっすらと日焼け。