












寒い十勝でも、三月下旬になると、季節風のヒカタ(西南風)が吹くようになります。これは冬の終わりを告げ、春を呼ぶ風でもあります。このように春を告げる一番最初の風を、昔から春一番と呼んでいますが、ほんとうに春を待つ人の心を、短い言葉でよくいいあらわしていると思います。(「ふくじゅそう」より)
北海道を開拓し、十勝で牧場経営もした画家・坂本直行の画文集。ささやかな余暇に拾い集めた大地の息吹。にぎやかな春です。
|著者|坂本直行
|発行|茗渓堂
|出版年|1976年
|サイズ|約212×185mm
|状態|ダストカバーが日焼けしています。ページにはときどき小さなシミがありますが、状態は良いほうだと思います。