








本書は東京オリンピックを目前に控えていた、2018年から2019年夏までの東京の街並みと人波を写したものです。
五輪開催を目前にした当時の東京の街は賑わってはいたものの、どこか空回りしているようにも感じていました。大事業を成し得ようとするには、あまりに心もとない結束力だったからかもしれません。オリンピックを目処に、日本の経済活動は悪化するのではないかという懸念も常につきまとっていました。
そんな空気が漂う秋にこの本の制作を企画し始めました。「やさしくやさしく閉じてください」というタイトルには、オリンピックの閉幕が悪いことばかりではなく、次の良き始まり予感させるものになってほしいという願いを込めています。
今の状況でも、そう祈らずにはいられません。(作者より)
被写界深度が深く、全体にピントが合っている作品が多いです。世界が忙しく見えます。それでも妙な気持ちよさもあって、それは世界を切り取る構図のうまさなんだと思います。
|作者|オカダキサラ
|発行|自費出版
|出版年|2020年
|サイズ|約89×約127mm
|状態|細かなヨゴレ、スレがありますが、経年相応の劣化のように感じます。