









夭折の芥川賞作家・野呂邦暢が、密かに撮りためていた古本屋写真が存在していた。
神保町・早稲田・渋谷・池袋と、拙く清冽で執拗なカメラアイが、七十年代の都市と古本屋を駆け巡っていた。
岡崎武志氏が遺族から託された、貴重なそれらの写真を一冊にまとめたのが『野呂邦暢 古本屋写真集』である。
野呂邦暢古本屋エッセイ「澄んだ日」収録。
神保町・早稲田・渋谷・池袋・広島・荻窪の古本屋写真に加え、多数の店頭写真や野呂邦暢自宅本棚写真掲載。
さらに、野呂の写真にかける思いとその足跡を考察した小山力也著「野呂邦暢の視線を追跡して」に加え、万感の思い溢れる岡崎武志氏の「あとがき」を収録。(出版社より)
限定500部の希少本。2021年、筑摩書房より文庫化。
|著者|野呂邦暢
|編集|岡崎武志小山力也
|デザイン|小山力也
|出版社|書肆盛林堂
|サイズ|B6判
|状態|背表紙に日焼けがあります。