原作を書いたのは、フランスのシュールレアリスムの詩人、ポール・エリュアール。イメージ豊かで光にみちた数多くの「恋愛詩」と「レジスタンス詩」で知られるエリュアールが1951年に書いた唯一の童話がこの『グランデール』です。
父が幼い娘に語り聴かせるスタイルでつくられた話の主人公は、タンポポの綿毛のように身の軽い女の子。グランデール(翼の種子)と名づけられた少女は、高い木のてっぺんに腰掛けて鳥たちと話しができますが、本当に飛べるわけではありません。大きくなると羽が生えてくると信じているグランデールは、毎朝鏡に背中を映しては「まだだわ」とつぶやくのでした。(版元紹介文より)
版元品切れ。
|作者|ポール・エリュアール (詩)オードリー・フォンドゥカヴ(絵)須山実(訳)
|発行|エクリ
|出版年|2009年
|サイズ|約216×186mm
|状態|経年の劣化はありますが、状態は良好です。帯付き(最後のページにはさんであります)。