青葉、若葉の香がむっと鼻をつく、その間を洩れて緑の光が、絶間なく湯の面に滲み込む。丁度、光が湯に溶けて、湯は緑青色を呈しているかのやうである。(本書「山の湯ところどころ」より)
「温泉はどこからどうして湧いて来るのか」。そんな疑問を全国の温泉成分や地理的条件から解きながら、自ら旅して温泉に浸かるエッセイ的な要素も。装幀は畦地梅太郎。
|著者|伊東祐一
|出版|山と渓谷社
|出版年|昭和23年
|サイズ|185mm×130mm
|状態|古書の装いです。スレ・ヨゴレ・キズ、全体に経年による劣化がありますが、出版年を考えると、状態は概ね良好です。