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聖バレンタイン・デーに名探偵金田一耕助を襲った毒入りチョコレート事件!といえば、親愛なる読者諸兄はさぞかしびっくりされたことと思う。しかしご安心あれ。不死身の金田一耕助は無事、九死に一生を得たのである。
事件の真相はこうだ。ある親切な(?)編集者氏が「読者から金田一先生にバレンタインの贈り物です」と可愛い小包を届けてくれた。自称金田一耕助の小生は遠慮なく戴く。中身はチョコレートだった。だが食べ終ってから数日後、世間を震撼とさせたあの毒入りチョコレート事件が発生したのである!
通烈な横溝ブームの最中、その熱気にとまどいながらも淡々と日々を過ごす著者の心境を吐露した好エッセイ集。(本文より)
カバーイラスト、挿絵は和田誠。
|著者|横溝正史
|発行|角川書店
|出版年|昭和54年初版
|サイズ|約150×106mm
|状態|ダストカバーに折れ、細かなシミ、ヨゴレ、古本のにおいがします。