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版を重ねているコミック『本なら売るほど』に「青木まりこ現象」が登場する。
「本屋に行くとトイレに行きたくなる」あの生理現象について、杉並区の会社員だった29歳の青木まりこさんが投稿し、本誌のページ片隅に掲載された。
熱心な読者は小さな記事を見逃さず、編集部も放っておくわけがなく、投稿者の名前から「青木まりこ現象」と呼ぶようになり、当時書店界隈に静かなムーブメントを巻き起こしたのである。
余談だが、コミックで「青木まりこ現象」の張り紙を掲示している古本屋は、今はなき京都の名店三月書房をモデルにしていると思う。店内レイアウトもそうだが、決定的なのは帳場の主人がかけたブックカバーのデザイン。かつて三月書房の本棚には大変お世話になった。これはうれしい。
知る人ぞ知る『本の雑誌』伝説のバックナンバー。
|発行|本の雑誌社
|出版年|1985年
|サイズ|約210×148mm
|状態|背表紙と小口に日焼け。全体に細かなスレ、ヨゴレ。大きなダメージはありません。