自分の右手を左手で腕相撲したって、ちっとも面白くない。腕相撲をしたければ、他人の手が要る。(中略)書かれた言葉を読むと、すぐに誰が書いたか詮索したくなるのは人の常だが、言葉はいつも万人の共有物だ。独り楽しむと書いてコマと読むが、コマも他人の手がなければ回らない。そして自分と他人の上に、雨は平等に降る。以上はこの本のコマーシャルである。(本書より)
谷川俊太郎三人目の妻との共著。二人で掛け合いのように作った単語帳があったり、ライブ・ハウスを模した男女の会話だけの章があったりとユニークな構成。
|著者|谷川俊太郎、佐野洋子
|出版|白泉社
|出版年|昭和59年初版
|サイズ|183mm×127mm
|状態|細かなスレ・キズ、小口の日焼け、全体に経年による劣化がありますが、状態は概ね良好です。