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箱男

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ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく、実験的精神溢れる書下ろし長編。(出版社より) |著者|安部公房 |出版|新潮社 |出版年|1974年11刷 |サイズ|203mm×142mm |状態|外函に細かなキズ・スレ・ヨゴレ、、全体に経年による劣化がありますが、大きなダメージはありません。状態は概ね良好です。

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